音楽祭について


開催趣旨

安芸太田町ふれあいセンターに、スタインウェイ、ベーゼンドルファーと並んで、世界3大ピアノ名器にあげられるドイツのピアノ製造会社で作られたベヒシュタインがあります。このピアノは世界に名だたるベルリンフィルハーモニックホールにて使用されていたものでした。

この素晴らしいピアノを主人公に、山と街が音楽で繋がり、心と心のふれあいができるような音楽祭を開催したいと思います。


ベヒシュタインコンサートピアノモデルEN-280

ベヒシュタインコンサートピアノモデルEN-280製造番号177802は、ドイツ、ベルリン市のベヒシュタイン 本社で最高の技術をもって製造されました。このピアノは製造後ただちにベルリンフィルハーモニーホールにて、そして、ベルリンフィルハーモニーとシプリアン・カツァリス氏のピアノ演奏によりドイツ国内放送(ZFD)で国内放送された後、ベヒシュタイン本社工場にて調整後日本に輸出され、「戸河内ふれあいセンターメイプルホールで使用されるようになりました。「あきおおた国際音楽祭」開催につき、2013年に日本ユーロピアノ本社工場にて再調整されています。


ベヒシュタインの音楽祭をすることになった経緯

ある日のこと。ひとりのピアノの調律師のおじさんが、目を丸くして語りました。

「世界の三大ピアノのベヒシュタインのフルコンサートのピアノが、中国山脈の小さな町のホールにあったんです。それも、どこかで使われていただろう中古のピアノなんですけどね…きっと大きなコンサートホールでそれも世界の有名なピアニストが弾いていたんだろうと思うんですけど…使われていないんですよ、勿体ないな〜」
「え?あのベヒシュタインですか?フジコヘミングやカラヤンが愛したあのピアノですか?どんな人が弾いていたんでしょう?」
そのピアノの歴史を調べてみると…、何と、あのベルリンフィルが所有していたピアノだと分かりました。
日本中の田舎にも沢山のコンサートホールが出来た頃、この『戸河内ふれあいセンター』も出来ました。このピアノは寄贈されたものでした。

ベヒシュタインピアノは広島にも数台入っています。
殆どが新品で設置された中で、このホールのピアノだけが中古のピアノだったのです。
かつては、世界に名だたるベルリンフィルのホールにあり、沢山の観衆の中で活躍していたピアノが、今は日本の中国山脈の田舎の小さなホールに置かれていました。
何か大きなミッションを持ってきたピアノなのかも知れません。

この町に住む子供達に本物の音を聞かせてあげたい。
そして、都会に住む人達に、このピアノを通じてまるで田舎の親戚のような心のふれあいを素晴らしさを感じてもらえるものにしたい。

そして、広島を創る太田川の源流の町から音楽のハーモニーが水の流れとともに、広島に、そして世界に平和のハーモニーとして発信できる...そんな大きな希望をもたらしてくれています。
遠く離れたドイツから遥々と安芸太田町に来たピアノ。

無限の可能性、未来への夢が膨らんできます。



主催・協力

主催:あきおおた国際音楽祭実行委員会
協賛:安芸太田観光協会